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封印された歴史の記録書
2012-04-26 Thu 21:54
今回は、真面目なお話をば。

『物語の記録者』が、世界設定を綴ることとします。

◆‥…━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥◇

それは幼いころより学んできた、この国の歴史物語の一つ。

子守唄のような懐かしさはあれど、全く知らない国の物語。

封印された、歴史の記録書……。

???「昔々、この国の邪馬台国というところに卑弥呼と言う女帝がいました」

???「その女帝には、未来を予言をする巫女の力があり、
    吉兆の占いにより国を、民を守り、国は大きく栄えました」

???「けれど女帝の死により、予言をする巫女の伝承は
    そこで、ぱったりと途絶えてしまいます」

???「その後なった政権は、かつては野蛮な倭の国と蔑まれるのを耐え続け、
    律令を整え大和と名を変え、
    日出づる国と他国に認めさせるほどの力を手に入れます」

???「それが、この国の歴史の始まりでした」


???「やがて世界では、大国による侵略が進み、二つの国が栄えます」

???「世界神を名乗るモンドディーオ率いるラインバーグ帝国
    西の国、ほとんどを従わせる連合国」

???「東の中心は、唯一女帝の治める匡中国(きょうちゅうこく)という巨大な国」

???「やがて、世界にはラインバーグ帝国にも匡中国にも属さない国は
    両手で数えられるほどとなります」

???「そのひとつに、東の何の軍事力も持たないはずの小国がありました」

???「日出づる国を自称した、極東の島国です」

???「島国は、倭の国と蔑まれた昔から匡中国のすぐ近くにあり、
    ラインバーグ帝国の侵略で、
    この二つの大国は、すぐにどちらかが滅びると思われていました」

???「けれど、その争いは長くこう着状態が続き、
    いまだに決着を迎えようとはしていません」

???「誰もが簡単に捻りつぶさせると思ったその国は、何年も持ちこたえました」


???「やがて島国は諸外国から、こう言われるようになります」

『生を意味する日・太陽の対となる、死をつかさどる月。
 その月にさえ、存在を許されたーーーその島国は、神の棲まう国』


???「そんな嘲笑を自称し、島国は「月許(つきもと)」と名を変えます」

???「月許には、ラインバーグ帝国に抵抗できるだけの
    大きな力などないと思われていました」

???「戦力があったとしても、せいぜい自国を自衛する組織くらいで、
    彼らは、小さな島国の中での領土争いを繰り返しているに過ぎず
    力などあるわけがありませんでした」

???「それでも、二つの大国が世界のほとんどを支配する世界で
    月許は、数少ない独立国となっていました」


???「極東の、何の軍事力も持たないはずの小国が、です」

???「歴史書を紐解いてみても、
    かつてはいたとされる巫女の伝承は途絶えています」

???「そもそも予言の巫女の話など、いたのかすら怪しい存在でした」

『いいや、もとから島国に予言のできる巫女などいなかったのだ』

???「世界神を名乗るラインバーグ帝国・帝王モンドディーオは言いました」

『いるはずがない……いては、いけない』

『神は、我がラインバーグ帝国にこそあり』

『たかが野蛮な倭の国と蔑まれた極東の島国が
 愚かにも神を自称するのは、背信行為だ』


???「けれど、月許はいまだに存在しています」

???「今の島国に予言ができるものなど、いもしないのに……」


???「……本当に、そうなのでしょうか?」

???「そう……消されてきただけで」

???「何十年もの間、彼女たちの存在は隠されてきただけで、
    表向きに『島国』の歴史から消えただけで……」

???「彼女は真実、その国にいたのです」

途絶えたはずの伝承の力を持つ存在。

長く隠されてきた邪馬台国の女帝・卑弥呼にあったとされる
未来を予言をする『巫女の力』を告ぐもの。

『夢見(ゆめみ)』という力で吉兆を占い、国を民を守り、国を栄えさせる役目を追う
『宮家(みやけ)』と呼ばれる家の嫡男の血筋に生まれる『巫女の力』の力を持つ者。

???「国を救う、予言の力……」

???「その力で、あなたは何を望みますか?」

『桜はいつか散り逝き、雪も跡形もなく消えゆき、月にさえ手は届かない
 それでも、蛍のように淡く灯る光 』


???「これは……美しくも儚き、の物語」

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